照空灯しょうくうとう)” の例文
さあ大変! 東京ビルの横腹を染めていた大火光は、その盛りあがった土塊どかいのなかから、照空灯しょうくうとうのようにパッとさし出ているのであった。
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)
高射砲弾は、さかんに頭上で炸裂さくれつしていた。照空灯しょうくうとうと照明弾とが、空中でみ合っていた。その中に、真白な無数のきのこがふわりふわりと浮いていた。落下傘部隊らっかさんぶたいであった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と同時に、照空灯しょうくうとうのようにかがやいていた赤光も、どこかに見えなくなった。ただあとには、さらに高い怪音が、ビビビーン、ビビビーンと、かすかに敬二の耳をうつばかりになった。
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)