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煕々
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きき
ふりがな文庫
“
煕々
(
きき
)” の例文
春日の永きに
倦
(
う
)
む馬上の旅の様子がよく現れている。
煕々
(
きき
)
たる春光の中を飛ぶ蝶の姿が、ありありと眼に浮んで来るような気がする。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
幸なる小野さんは一つの顔しか持たぬ。
背
(
そびら
)
を過去に向けた上は、眼に映るは
煕々
(
きき
)
たる前程のみである。
後
(
うしろ
)
を向けばひゅうと北風が吹く。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
煕々
(
きき
)
として照っていた春の
陽
(
ひ
)
はいつか
烈
(
はげ
)
しい夏の光に変り、
澄
(
す
)
んだ秋空を高く
雁
(
がん
)
が
渡
(
わた
)
って行ったかと思うと、はや、寒々とした灰色の空から
霙
(
みぞれ
)
が落ちかかる。
名人伝
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
それでクリストフが毎朝、引きしめようと努めながらもやはり
煕々
(
きき
)
とした顔つきで劇場へやって来ると、異様な微笑を浮かべてその打ち明け話を迎えるのであった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
煕
漢検1級
部首:⽕
13画
々
3画
“煕”で始まる語句
煕
煕子