煌々くわうくわう)” の例文
最後にその波と足との上に、煌々くわうくわうたる光があつて、それが風の中の太陽のやうに、まばゆく空中で動いてゐた。
あの頃の自分の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
丸木橋まるきばしの上と下とを真白きもの煌々くわうくわうとして通りけるかも
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その真上まうえには電灯が煌々くわうくわうと光を放つてゐる。かたはらには瀬戸火鉢せとひばちの鉄瓶が虫の啼くやうにたぎつてゐる。もし夜寒よさむが甚しければ、少し離れた瓦斯煖炉ガスだんろにも赤々と火が動いてゐる。
漱石山房の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
煌々くわうくわうと光さすかとふと思ふ法身仏といつなりにけむ
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その真上まうへには電燈が煌々くわうくわうと光を放つてゐる。かたはらには瀬戸火鉢せとひばちの鉄瓶が虫のくやうにたぎつてゐる。もし夜寒よさむが甚しければ、少し離れた瓦斯煖炉ガスだんろにも赤々と火が動いてゐる。
東京小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
煌々くわうくわうと光りて動く山ひとつ押しかたぶけてる力はも
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)