焼棄やきす)” の例文
旧字:燒棄
文庫ぶんこのなかをさがしてもなかつた。鏡台きやうだいにも針箱はりばこにも箪笥たんす抽斗ひきだしにもなかつた。大方おほかた焼棄やきすてるか如何どうかしたのであらう。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
屋敷へ帰りましてから其の書面は封の儘に焼棄やきすて、当人は町人百姓なれば町奉行へ引渡すのでありますが、実は願書は中を入替えて焼棄るのでございますから
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)