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焦燥
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いら
ふりがな文庫
“
焦燥
(
いら
)” の例文
それを知らない師直は、かれもおなじくこの謎を判じかねているものと見たらしく、やや
焦燥
(
いら
)
だって来たようにその口髭をむしりながら催促した。
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「さは文角ぬしにまで、かかる
悪戯
(
いたずら
)
作
(
な
)
しけるよな。返す返すも憎き聴水、いで思ひ知らせんず」ト、
噬
(
か
)
みかかるをば文角は、再び
霎時
(
しばし
)
と押し隔て、「さな
焦燥
(
いら
)
ちそ黄金丸。 ...
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
朋友
(
とも
)
想いの村上彦四郎は、八郎と彦七の身の上のことが、どうにも案じられてならないらしく、小山——と云っても丘ほどの小山を、上がったり下りたりして
焦燥
(
いら
)
っていた。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
後
(
しりえ
)
を
顧
(
ふりかえ
)
りて見れば、真白なる
猟犬
(
かりいぬ
)
の、われを噛まんと
身構
(
みがまえ
)
たるに、黄金丸も少し
焦燥
(
いら
)
つて
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
果敢々々
(
はかばか
)
しき
験
(
しるし
)
も
見
(
みえ
)
ぬに、ひたすら心を
焦燥
(
いら
)
ちけり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
“焦燥”の意味
《名詞》
焦 燥(しょうそう 「焦躁」の「同音の漢字による書きかえ」)
いらいらして焦ること。
(出典:Wiktionary)
焦
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
燥
常用漢字
中学
部首:⽕
17画
“焦燥”で始まる語句
焦燥感
焦燥気味