焦慮あせり)” の例文
焦慮あせり気味の慎九郎は、老僕の押えた袖を、かん強く振り払った、袖はほころびてビリッと泣いた。
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
われらはただ二つのっている。そうしてその二つの眼は二つながら、昼夜ちゅうやともに前を望んでいる。そうして足の眼に及ばざるを恨みとして、焦慮あせり焦慮あせって、汗を流したり呼息いきを切らしたりする。