烈火れっか)” の例文
烈火れっかのごとく怒って直ちに中国に在る秀吉に命じ、姫路に住む御辺の父宗円を攻めつぶせ、一族を絶てと、いいつけているのでもわかるではないか
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
超人は、烈火れっかのように怒って、ドアをいつまでもどんどんたたきつづけた。さすがのクーパーも、顔青ざめ一語もはっせず、別人のようにしょげてしまった。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
父は無論、烈火れっかの如くいかった。私はしかし、もう父には従わなかった。いや、父の暴圧には屈しなかった。私は私自身を護らなければならない。そうして私はまた、郷里へと帰った。
それを折悪おりあしく来かかったTコオチャアに見つけられ、みんなはその場で叱責しっせきされたばかりでなく、Tさんは主将の八郎さんに告げたので、八郎さんがまたみんなを呼びつけて烈火れっかのようにいか
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)