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為乍
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しなが
ふりがな文庫
“
為乍
(
しなが
)” の例文
旧字:
爲乍
中には下層の新平民に
克
(
よ
)
くある愚鈍な目付を
為乍
(
しなが
)
ら
是方
(
こちら
)
を振返るもあり、中には
畏縮
(
いぢけ
)
た、
兢々
(
おづ/\
)
とした様子して盗むやうに客を眺めるもある。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
丑松は考深い目付を
為乍
(
しなが
)
ら、父の死を
想
(
おも
)
ひつゞけて居ると、軈て種牛の毛皮も
悉皆
(
すつかり
)
剥取られ、角も撃ち落され、脂肪に包まれた
肉身
(
なかみ
)
からは湯気のやうな息の
蒸上
(
むしのぼ
)
るさまも見えた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
為
常用漢字
中学
部首:⽕
9画
乍
漢検準1級
部首:⼃
5画
“為”で始まる語句
為
為事
為方
為替
為人
為様
為体
為合
為来
為業