炉棚マンテルピース)” の例文
旧字:爐棚
その裡に、ふと気が付くと、正面の炉棚マンテルピースの上の姿見に、自分の顔が映つてゐた。彼が何気なく自分の顔を見詰めてゐた時だつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
そのうちに、ふと気が付くと、正面の炉棚マンテルピースの上の姿見に、自分の顔が映っていた。彼が何気なく自分の顔を見詰めていた時だった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
雪のように白い絹で張りつめられた壁にかゝっているクールベエらしい風景画にも炉棚マンテルピースの上の少女の青銅像ブロンズにも、夫人の高雅な趣味が光っていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「あゝマッチ! マッチなら、幾何いくらでもありますよ。」彼は、さう云ひながら、身を反らして、其処の炉棚マンテルピースの上から、マッチの小箱を取つて、瑠璃子の前へ置いた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
「あゝマッチ! マッチなら、幾何いくらでもありますよ。」彼は、そう云いながら、身をらして、其処そこ炉棚マンテルピースの上から、マッチの小箱を取って、瑠璃子の前へ置いた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
その他卓子テーブルの上に置いてある灰皿にも、炉棚マンテルピースの上の時計にも、草花を投げ入れてある花瓶にも、此家の女主人公の繊細な鋭い趣味が、一々現はれてゐるやうに思はれた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)