灯先ほさき)” の例文
表の電信柱にある街燈がいとう灯先ほさきが窓ガラスに映っているので、部屋の中はお互の顔や着物が見分けられるほどもやもやと明るく、ナオミが熊谷の首をまたいで、自分の布団へ飛び降りた刹那せつな
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
足音をさせないように爪先立つまさきだてゝ歩いて行って、障子をいつも程に細目に開け、じーっと息をらしていると、燈台の灯先ほさきが風のないのにゆら/\としたと思った途端に、父がにわかに両肩を揺がして
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)