すゝ)” の例文
あられの如き間投詞かんたうしの互にかはされたる後、すゝぎの水は汲まれ、草鞋わらじがれ、其儘奧のへやに案内せられたるが、我等二人はまづ何を語るべきかを知らざりき。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
成程気がついてみると、道命は前の夜和泉式部とい事をした口を、そのまゝすゝがないでお経を誦んでゐたのだつた。