漆艶うるしつや)” の例文
そのすがたにぶんと風を生じたかと思うと、漆艶うるしつや黒鹿毛くろかげと、陽にきらめく偃月えんげつの青龍刀は
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
の雲かと見えたのが、近づくに従って、一ぴょうの軍馬と化し、敵か味方かと怪しみ見ているいとまもなく、その中から馳けあらわれた一人の大将は漆艶うるしつやのように光る真っ黒な駿馬しゅんめにうちまたがり
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)