“漆山”の読み方と例文
読み方割合
うるしやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのころ大宝寺小学校に尋常四年生の花組に漆山うるしやま文子という畳屋町から通っている子がいて、芸者の子らしく学校でも大きな藤の模様のついた浴衣ゆかたを着て、ひけて帰ると白粉おしろいをつけ
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
漆山うるしやま氏の『浮世絵年表』に従へば菊川英山は慶応けいおう三年八十一歳にて歿したりといふ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それが明治に入って突如とつじょ化学染料の力に追いやられて、全く倒れてしまったのは悲惨な出来事でありました。ただ宮中の御用が今もあって、郊外の漆山うるしやまでわずかに栽培を続けているに過ぎません。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)