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滴々
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たらたら
ふりがな文庫
“
滴々
(
たらたら
)” の例文
手の震えで
滴々
(
たらたら
)
と
露散
(
たまち
)
るごとき酒の
雫
(
しずく
)
、
蛇
(
くちなわ
)
の色ならずや、酌参るお珊の手を掛けて
燈
(
ともしび
)
の影ながら、青白き
艶
(
つや
)
が映ったのである。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その最初の
喧嘩
(
けんか
)
の際、汐田は卒倒せん
許
(
ばか
)
りに興奮して、しまいに、
滴々
(
たらたら
)
と鼻血を流したのであるが、そのような愚直な
挿話
(
そうわ
)
さえ、年若い私の胸を異様に
轟
(
とどろ
)
かせたものだ。
列車
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
続きて打込む丁々は、
滴々
(
たらたら
)
冷かなる汗を誘いて、予は自から支えかぬるまでに戦慄せり。
黒壁
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鮮血
(
なまち
)
の、唇を
滴々
(
たらたら
)
と伝ふを
視
(
み
)
て、
武士
(
さむらい
)
と屑屋は
一
(
ひと
)
のめりに
突伏
(
つっぷ
)
した。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
滴
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
々
3画
“滴々”で始まる語句
滴々々