溯江そこう)” の例文
きのうは九江に溯江そこうし、きょうは秣陵に下り、明ければまた、涇県へ兵をすすめて行く孫策は、文字どおり南船北馬の連戦であった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は溯江そこうの汽船へ三艘乗った。上海から蕪湖までは鳳陽丸、蕪湖から九江キュウキャンまでは南陽丸、九江から漢口ハンカオまでは大安丸である。
長江游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「呉侯の御旗下、その余の本軍は、すでに舳艫じくろをそろえて溯江そこうの途中にあり、ここ前線をへだつこと、すでに八十里ほどです」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それより前に、孫策は、兵船数十艘をととのえて、長江にかみ出て、舳艫じくろをつらねて溯江そこうして来た。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大軍を率いて遠く溯江そこうし、上陸第一日にこの凶事だったから、諸人の気落ちと狼狽は無理もなかった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
支那しなは、鴉片アヘンを売りつけられ、支那自身が、鴉片の害毒を知って、その洋商を排斥し、その物貨を焼いたのが原因で、侵略艦隊を降りた紅毛兵は、平和の仮面をかなぐりすてて、長江を溯江そこう
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
舳艫じくろをそろえて、溯江そこうする兵帆何百艘、飛報は早くも
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
溯江そこう
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)