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溜飮
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りういん
ふりがな文庫
“
溜飮
(
りういん
)” の例文
新字:
溜飲
「
溜飮
(
りういん
)
が下がりましたぜ、親分、鼬小僧の逃げるのを承知しながら三輪の萬七親分に縛らせなかつたのは、錢形の親分一世一代の皮肉だ」
銭形平次捕物控:214 鼬小僧の正体
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
笑ひ茸の
企
(
たくら
)
みなども、最初はたつて止めましたが、命に別條のないことだからと説きふせられて、私に一世一代の
溜飮
(
りういん
)
を下げさせたのです
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「井筒屋重兵衞は
疝癪
(
せんしやく
)
で
溜飮
(
りういん
)
持だ。氣の毒だが金に不自由はなくなつても大福餅には縁がありませんよ。——淺ましいことに重兵衞は
骨董
(
こつとう
)
に
凝
(
こ
)
り始めた」
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
傳馬町の
大牢
(
おほらう
)
に叩き込むことが出來たら、三年越の
溜飮
(
りういん
)
が一ぺんに下がるに違ひなかつたことでせう。
銭形平次捕物控:188 お長屋碁会
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あらゆるお世辭、——齒の浮くやうな
阿諛
(
あゆ
)
を、法外な金で買つて、貫兵衞は
溜飮
(
りういん
)
を下げました。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
それから下女のお富にも逢つて見ましたが、この女はお妾が殺されて
溜飮
(
りういん
)
をさげてゐますよ。
銭形平次捕物控:262 綾の鼓
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それでも權助は、強ひて
杭
(
あらが
)
ふ樣子もなく、一度に
溜飮
(
りういん
)
を下げるとニヤリと人の好いも笑ひを殘して、元の座へ立ち去りました。平次はその後から娘を助けて跟いて行き乍ら
銭形平次捕物控:009 人肌地藏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「なアに、用事つて程ぢやありませんが、一人で
溜飮
(
りういん
)
を下げちや勿體ないと思ひましてね」
銭形平次捕物控:253 猫の首環
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎が財布を掏られるのと違つて、こいつは内々
溜飮
(
りういん
)
を下げて居る奴が多いぜ。なア八
銭形平次捕物控:174 髷切り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「輕少ながらお禮と、三方に載せて出した百兩の小判を押し返して、あつしは町方の御用聞だ、褒美や景物では仕事はしません。とポンと飛び出した時は、
溜飮
(
りういん
)
が下がつたぜ、親分」
銭形平次捕物控:184 御時計師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さぞ
溜飮
(
りういん
)
が下がるだらうと思つただけのことですよ
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「有難てえ、それで
溜飮
(
りういん
)
が下るといふものだ」
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
溜飮
(
りういん
)
を下げようと思ひついたのでございます。
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は少しばかり
溜飮
(
りういん
)
を下げてをります。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラツ八は少しばかり
溜飮
(
りういん
)
を下げました。
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「どうだ八、
溜飮
(
りういん
)
が下つたらう」
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
溜飮
(
りういん
)
が下がつたぜ、親分」
銭形平次捕物控:100 ガラツ八祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
溜
漢検準1級
部首:⽔
13画
飮
部首:⾷
13画
“溜”で始まる語句
溜
溜息
溜飲
溜池
溜塗
溜間
溜涙
溜漉
溜場
溜桶