“海泡石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいほうせき66.7%
メーシャム33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
郭外フォーブールサン・ジェルマンのデュノー街三十三番地四階にある彼の小さな裏向きの図書室、つまり書斎で、黙想と海泡石かいほうせきのパイプとの二重の快楽にふけっていた。
木や陶器や海泡石かいほうせき煙管パイプがお目どおりをした——すっかりいぶしのかかったのも、まだ燻しのかからないのも、鞣革なめしがわに包まれたのも、包まれないのもあり、つい最近に骨牌カルタでとった
シゴイさんの霊はどんな恰好をしているのだろうと思って、筐の蓋をあけて見たら、海泡石メーシャムのパイプが満寿子さんの遺書と仲よく同居していた。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)