浙江省せっこうしょう)” の例文
この室は、漢于仁の故郷であるところの浙江省せっこうしょう杭州こうしゅうの郊外、万松嶺ばんしょうれいの上に立つ、直立二百尺の楼台ろうだいのうちにあって、しかもその一番高いところにあった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ひとまず会稽かいけい浙江省せっこうしょう・紹興)へ退いて、浙江省の諸雄をたのみ、策を立て直そうと、ひどく弱気になって、烏城うじょうを捨て、夜中にわかに逃げだしてしまった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕は浙江省せっこうしょう紹興しょうこうに生れ、あの辺は東洋のヴェニスと呼ばれて、近くには有名な西湖もあり、外国の人がたいへん多くやって来て、口々に絶讃するのですが、僕たちから見ると、あの風景には
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ここは疑いもなく、西へ五百里もへだった中華民国は浙江省せっこうしょうでの話だった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
比律賓フィリッピン第四飛行聯隊の主力は、オロンガボオ軍港を脱出し、中華民国浙江省せっこうしょう西湖せいこに集結せるものの如く、しかして此後このごの行動は、数日後を期して、大阪もしくは東京方面を襲撃せんとするものと信ぜらる。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)