泥鴨あひる)” の例文
この世の中に、旧式の丸髷まるまげ泥鴨あひるのような歩き振、温順と貞節とよりほかに何物をも有せぬ細君に甘んじていることは時雄には何よりも情けなかった。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
で、夕暮のぜんの上の酒はおびただしく量を加えて、泥鴨あひるごとく酔って寝た。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)