“波羅葦僧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はらいそ60.0%
はらいそう20.0%
ハライソ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嘘なら、方々の井戸へ唾を吐いて、悪い病さへ流行はやらせれば、大抵の人間は、苦しまぎれに当来の波羅葦僧はらいそなぞは、忘れてしまふ。
煙草と悪魔 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「当来の波羅葦僧はらいそうにかけても、誓い申すべきや。」と云ったら、相手が「誓い申すとの事故、それより上人も打ちとけて、種々くさぐさ問答せられたげじゃ。」
さまよえる猶太人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その霊は鴎外の残るくまなき記述によって、定めし目をさまして、西欧文物の東漸とうぜんの昔をしのんでいることであろう。鶴見はそこが波羅葦僧ハライソの浄土であらんことを、切に願っている。