波羅葦僧はらいそ)” の例文
嘘なら、方々の井戸へ唾を吐いて、悪い病さへ流行はやらせれば、大抵の人間は、苦しまぎれに当来の波羅葦僧はらいそなぞは、忘れてしまふ。
煙草と悪魔 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「芥子粒を林檎のごとく見すという欺罔けれんの器」と「波羅葦僧はらいその空をも覗く、伸び縮む奇なる眼鏡」
鏡花氏の文章 (新字新仮名) / 中島敦(著)
波羅葦僧はらいそそらをものぞちゞなる眼鏡めがねを。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)