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法螺吹
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ほらふ
ふりがな文庫
“
法螺吹
(
ほらふ
)” の例文
知己の者はこの男の事を
種々
(
さまざま
)
に評判する。
或
(
あるい
)
は「
懶惰
(
らんだ
)
だ」ト云い、或は「
鉄面皮
(
てつめんぴ
)
だ」ト云い、或は「
自惚
(
うぬぼれ
)
だ」ト云い、或は「
法螺吹
(
ほらふ
)
きだ」と云う。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
すべての周旋屋に共通な
法螺吹
(
ほらふ
)
きであると云う真相をよく自覚していると云う意味なんだから、いくら知ってたって自慢にならないのは無論である。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
法螺吹
(
ほらふ
)
き、いかさまの、ペテン師の、この乾物屋の
主人
(
おやじ
)
のような奴ばかりうようよしている、これがマルセーユだ!
ノンシャラン道中記:06 乱視の奈翁 ――アルル牛角力の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
法螺吹
(
ほらふ
)
きのくせに正直者の貴様には今までそれが見えなかっただけだ、と彼の頭は断定的に答えるのだ。彼はそしてその答えに一言もないような気がした。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
お前は僕を
法螺吹
(
ほらふ
)
きだと思っているのに違いない、お前は僕を信じないからだめだ、こんどは、ひどく調子づいて御自分の事を滅茶苦茶に悪くおっしゃいます。
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
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「世のなかにあンな
法螺吹
(
ほらふ
)
きあるもンですか。口から出放題のでたらめばかり言っちゃ、しょッちゅう皆を
担
(
かつ
)
いでる人じゃないの。そンな人の言うことでもやっぱりあんた信用する……?」
円太郎馬車
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
「有るんでしょう。八木先生はそうおっしゃってよ。たしかに殿下様に化けたんだって、恐れ多い事だが化けて来たって——第一不敬じゃありませんか、
法螺吹
(
ほらふ
)
きの
分際
(
ぶんざい
)
で」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「僕は君のような
法螺吹
(
ほらふ
)
きとは違うさ」と
口髯
(
くちひげ
)
を
捻
(
ひね
)
る。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
螺
漢検準1級
部首:⾍
17画
吹
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
“法螺吹”で始まる語句
法螺吹き