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汐汲
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しおくみ
ふりがな文庫
“
汐汲
(
しおくみ
)” の例文
翁が能静氏の門下で修業中、名曲「
融
(
とおる
)
」の
中入
(
なかいり
)
後、老人の
汐汲
(
しおくみ
)
の一段で「東からげの潮衣——オ」という
引節
(
ひきふし
)
の中で汐を汲み上げる呼吸がどうしても出来なかった。
梅津只円翁伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
「
汐汲
(
しおくみ
)
」の、「君にや誰かつげの
櫛
(
くし
)
、さし来る汐を汲もうよ汲み分けて」のところなどやかましく云って、「月は一つ影は二つ」で
桶
(
おけ
)
の中に月のある思いをせよと云ったこと。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
磯
(
いそ
)
へ出ると、砂を
穿
(
ほ
)
って小さく囲って、そこいらの
燃料
(
もえくさ
)
で
焚附
(
たきつ
)
ける。バケツへ
汐汲
(
しおくみ
)
という振事があって、一件ものをうでるんだが、波の上へ
薄
(
うっす
)
りと煙が
靡
(
なび
)
くと、富士を
真正面
(
まっしょうめん
)
に、奥方もちっと参る。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“汐汲”の解説
『汐汲』(しおくみ)とは、歌舞伎・日本舞踊の演目のひとつ。
(出典:Wikipedia)
汐
漢検準1級
部首:⽔
6画
汲
漢検準1級
部首:⽔
7画
“汐汲”で始まる語句
汐汲桶