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水垢
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みずあか
ふりがな文庫
“
水垢
(
みずあか
)” の例文
ただに鱗ばかりではなく、尾やひれまでに
微塵
(
みじん
)
な、
水垢
(
みずあか
)
のようなこまかい
藻
(
も
)
のようなものが生え、それが
顫
(
ふる
)
えるということもなく、かれのからだ一面に震えていました。
寂しき魚
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
片方が小屋のなかから
櫂
(
かい
)
と
棹
(
さお
)
を持ちだすと、他方が丸木舟の綱をひきよせていた。岸にごつんと当って乗りあげた
舳
(
へさき
)
のわきから、先の男がとびこんだ。
水垢
(
みずあか
)
を
掻
(
か
)
きだした。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
重炭酸
加爾幾
(
カルキ
)
は水に混合してその性を剛ならしめ、鉄瓶等の裏面に附着する
水垢
(
みずあか
)
と称するものは、たいてい皆この加爾幾なりとの理は、これを度外におきて推究したる者あるを聞かず。
物理学の要用
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
実枝もナムアミダブに対抗して
位牌
(
いはい
)
に向って腰をかがめ、大きな声で訴えた。そしてクニ子をせりのけるようにして、位牌の
摘花茶碗
(
つみばなちゃわん
)
を取上げ、茶色っぽく汚れている
水垢
(
みずあか
)
を指先でごしごしこすった。
暦
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
「
菰
(
こも
)
の中へ隠れよう、
水垢
(
みずあか
)
で少しジメジメするが」
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“水垢”の解説
水垢(みずあか)は、やかん、ボイラー、不適切な保守状況にある温水式セントラルヒーティング装置の内側などにみられる、硬くて灰色がかった、粉を吹いたような堆積物である。水に漂う天然鉱物などが堆積して形成される。
(出典:Wikipedia)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
垢
漢検準1級
部首:⼟
9画
“水垢”で始まる語句
水垢離