気遠けどほ)” の例文
旧字:氣遠
永き日の椰子と椰子との葉ずれより気遠けどほきものはあらじとぞ思ふ
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
末広すゑひろのかげるらしほそり木の枯木の空の気遠けどほき見れば
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あやに飛ぶ雲のうへ引くすぢ雲は夕光ゆふかげにしてさらに気遠けどほ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
蚕豆の裏吹く白き昼の風ものの気遠けどほく夏はさみしさ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
世のほかの町の闇ひさぐ気遠けどほさ。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)