殿内とのぬち)” の例文
いくさを聚めしかども、軍をえ聚めざりしかば、仕へまつらむと欺陽いつはりて、大殿を作りて、その殿内とのぬち押機おしを作りて待つ時に、弟宇迦斯おとうかしまづまゐ向へて、をろがみてまをさく
と、かく白して、その殿内とのぬちに還り入りませるほど、いと久しくて待ちかねたまひき。
「吾が妊める子、もし國つ神の子ならば、こうむ時さきくあらじ。もし天つ神の御子にまさば、幸くあらむ」とまをして、すなはち戸無し八尋殿を作りて、その殿内とのぬちに入りて、はにもちて塗りふたぎて