“歯糞”の読み方と例文
読み方割合
はくそ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おい、もう二つづつ食ふことにしようぢやないか? 五つぐらゐぢや、歯糞はくそになつてしまはア!」
栗ひろひ週間 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
それで手の平には垢がない。まあ垢と麦焦むぎこがしとを一緒に捏て喰うといううまい御馳走なんです。そういう御馳走をです、黒赤くなった歯糞はくそもれて居る臭い口をいて喰うのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
今日からはまた自分の物といふ気で油だまりをぬぐひ取つたり、歯車の歯糞はくそをも一本々々こそぎ落してみがいたり、メタルの調子をも工合よくしたり、さては調べ革のたるみを締めて見たりした。
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)