此畜生こんちきしょう)” の例文
こりゃア神様のお引合せにちげえ、何うも大きく成りやアがったなア此畜生こんちきしょうちいせえ時分別れて知れやアしねえ、本当に藤屋の娘か
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
新「いめえましい奴だな、此畜生こんちきしょう、作藏/\おい作や、魘れて居るぜ、作藏、眼を覚まさねえかよ、作藏、夢を見て居るのだ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
器量は滅法い娘だ、いか、其のお嬢さんが手前てめえを見てからくよ/\と恋煩いだ、冗談じゃアねえ、此畜生こんちきしょうめ、えゝ、こう、其の娘が塩梅がわりいんで
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
甚「分らねえ事を云う、ナニ此畜生こんちきしょう女房かゝあんで殺した、ほかに浮気な事でもして邪魔になるから殺したのか」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おゝ正太郎だ……何うも大きくなりやアがった此畜生こんちきしょう親父ちゃんは殺されたか……えゝなに高岡で、うか、おら九才こゝのつの時別れてしまったから、顔もろくそっぽう覚えやしねえくれえだから
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)