正躰しょうたい)” の例文
彼はまじめで上品ぶった女を見ると、そのかぶっている皮をいで、正躰しょうたいをあらわしてやりたいという、衝動を強く感じた。あらゆる「女」は女であった。
中には随分ずいぶん正躰しょうたい見たり枯尾花かれおばな』というようなのもあります。
薄どろどろ (新字新仮名) / 尾上梅幸(著)
「百姓のじじいみたようだが、いやに威厳があるじゃないか、ここの女あるじの正躰しょうたいもわからないし、いったい甘利なんというところは、どこらへんにあるのかな」
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)