歌口うたくち)” の例文
横に、笛を構えて、歌口うたくちしめしているお菊ちゃんの形が、優雅で、厳粛げんしゅくで、斧四郎も露八も芸妓たちも、れとひとみを彼女の顔にあつめていた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私どもが子供のころ、それを歌口うたくちといっていた。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)