トップ
>
欠点
>
あら
ふりがな文庫
“
欠点
(
あら
)” の例文
旧字:
缺點
が、平生は至つて口少なな、常に鷹揚に構へて、
部下
(
した
)
の者の
欠点
(
あら
)
は随分手酷くやツつけるけれども、滅多に
煽動
(
おだて
)
る事のない人であつた。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
同僚の仕事に
欠点
(
あら
)
を見付けては、密かにそれを雇主に告げる習慣があって、其のため、教会へ行かない大工の間では、余り評判が好くなかったこともある。
双面獣
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
さまざまな栄耀栄華の
幻影
(
まぼろし
)
が後から後からと頭にちらついた。が、詮じつめると、どれもこれも
欠点
(
あら
)
があって面白くなかった。その度ごとに彼は肩をゆすぶって
幻想
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
人の悪口や、
欠点
(
あら
)
計り探す事はいけないと分れば、どんな時にでも、それはしまいと心に願いました。
いとこ同志
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
他人の
欠点
(
あら
)
を
罵
(
ののし
)
れば我身が高くでもなるような眺めかたで、彼女を不倫呼ばわりをして、そういう女のあったのを、女性全体の恥辱でもあるように言ってやまなかった。
芳川鎌子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
物事に迷易くて
毎
(
いつ
)
も愚痴ばかりでは
頼甲斐
(
たのみがい
)
のない様にも
有
(
あり
)
、
世智賢
(
せちがしこ
)
くて
痒
(
かゆ
)
いところまで手の届く方は又た女を馬鹿にしたようで此方の
欠点
(
あら
)
まで見透されるかと恐しくもあるし
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“欠点”の意味
《名詞》
不十分で補わなければならない箇所。
(出典:Wiktionary)
欠
常用漢字
小4
部首:⽋
4画
点
常用漢字
小2
部首:⽕
9画
“欠点”で始まる語句
欠点探