権詐けんさ)” の例文
十六日の口書くちがき、三奉行の権詐けんさわれ死地しちかんとするを知り、ってさらに生をこいねがうの心なし、これまた平生へいぜい学問のとくしかるなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
誣服は吾あえて受けんや。ここを以て十六日書判の席に臨んで、石谷、池田の両奉行と大いに争弁す。吾あえて一死を惜しまんや、両奉行の権詐けんさに伏せざるなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
吾もし死せずんば、その勃々たるもの決して汨没こつぼつせざるなり。しかれども十六日の口書、三奉行の権詐けんさ、吾を死地にかんとするを知り、ってさらに生をねがうの心なし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)