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榾柮
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ほだ
ふりがな文庫
“
榾柮
(
ほだ
)” の例文
そこには
椎
(
しい
)
と
蜜柑
(
みかん
)
が茂っていた。猿は二人の頭の上を枝から枝へ飛び渡った。
訶和郎
(
かわろ
)
は野犬と
狼
(
おおかみ
)
とを防ぐために、
榾柮
(
ほだ
)
を
焚
(
た
)
いた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
そしてお父さまの膝に乘つかると、そのまま夕飯も食べない先に眠つてしまひます。臺所の
圍爐裡
(
ゐろり
)
に
榾柮
(
ほだ
)
を
燻
(
く
)
べて家ぢゆうの者は夜を更かします。
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
彼等は手に手に
榾柮
(
ほだ
)
をとり、ところかまわず大納言を打ちのめした。衣はさけ、飛びちる火粉は背に落ちたが、すでに、大納言は意識がなかった。
紫大納言
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
聲をかけはいつて行くと、熊吉は消えかけた
榾柮
(
ほだ
)
火を前にしてうす暗がりのなかにひとりつくねんとして坐つてゐた。
黎明
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
榾
漢検1級
部首:⽊
14画
柮
漢検1級
部首:⽊
9画
“榾”で始まる語句
榾
榾火
榾明
榾木
榾柴
榾薪