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榑
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くれ
ふりがな文庫
“
榑
(
くれ
)” の例文
「信用をとるには、仕事を急ぐな、
榑
(
くれ
)
を充分に乾かせ。それが一ばんの秘伝や奥伝じゃ。しかし持って生れた器用不器用はこれ、しかたがないがな」
暦
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
榑
(
くれ
)
と称する
檜
(
ひのき
)
や杉の木の四つわりを、円周にそうた線で厚く竪にわり、それをけずって
円
(
まる
)
い形につなぎあわせ、そとから
葛
(
かつら
)
や竹の輪でしめつけて、底を入れたものが
今日
(
こんにち
)
の桶であり
樽
(
たる
)
であるが
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
松の間にここだ
榑
(
くれ
)
積む洲の土手は行けどもさびし不二の見えずて
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
仕事の合間には、一と昔前の
埃
(
ほこり
)
をかぶっている
榑
(
くれ
)
の束も出してきて小さい桶や、お
櫃
(
ひつ
)
や、
蓋
(
ふた
)
つきの
魚舟
(
うおぶね
)
を作った。すしはんぼや、可愛らしい握りの手桶をこしらえた。
暦
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
蓮の葉の水に影おとすうしろには低き
土橋
(
どばし
)
ありて
榑
(
くれ
)
の橋桁
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
榑
漢検1級
部首:⽊
14画
“榑”を含む語句
榑正町
節榑立
御役榑
榑挽
榑木御切替
檜榑
石榑
節榑