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棕梠箒
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しゅろぼうき
ふりがな文庫
“
棕梠箒
(
しゅろぼうき
)” の例文
世の中はどうでも勝手に
棕梠箒
(
しゅろぼうき
)
。私は自分勝手に唯一人
日和下駄
(
ひよりげた
)
を
曳
(
ひ
)
きずりながら黙って裏町を歩いていればよかったのだ。議論はよそう。皆様が御退屈だから。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
衣装も髪も馬も桜も一瞬間に心の道具立から
奇麗
(
きれい
)
に立ち
退
(
の
)
いたが、オフェリヤの合掌して水の上を流れて行く姿だけは、
朦朧
(
もうろう
)
と胸の底に残って、
棕梠箒
(
しゅろぼうき
)
で煙を払うように、さっぱりしなかった。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
満蔵は庭を掃いてる様子、姉は
棕梠箒
(
しゅろぼうき
)
で座敷を隅から隅まで、サッサッ音をさせて掃いている。姉は実に働きものだ。姉は何をしたってせかせかだ。座敷を歩くたって
品
(
ひん
)
ぶってなど歩いてはいない。
隣の嫁
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ところへ野だがすでに
紀伊
(
き
)
の国を済まして、かっぽれを済まして、
棚
(
たな
)
の
達磨
(
だるま
)
さんを済して
丸裸
(
まるはだか
)
の
越中褌
(
えっちゅうふんどし
)
一つになって、
棕梠箒
(
しゅろぼうき
)
を小脇に
抱
(
か
)
い込んで、日清談判
破裂
(
はれつ
)
して……と座敷中練りあるき出した。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
棕
漢検1級
部首:⽊
12画
梠
漢検1級
部首:⽊
11画
箒
漢検1級
部首:⽵
14画
“棕梠箒”で始まる語句
棕梠箒売