梯子乗はしごのり)” の例文
旧字:梯子乘
「ヘェ、梯子乗はしごのりも建前も自慢で、良い職人でしたよ、男っ振りが良いのと、いかさま博打ばくちが器用なので、身を持崩しましたが」
去るほどにその格好かっこうたるやあたかも疝気持せんきもち初出でぞめ梯子乗はしごのりを演ずるがごとく、吾ながら乗るという字を濫用らんようしてはおらぬかと危ぶむくらいなものである、されども乗るはついに乗るなり
自転車日記 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かつては日本橋に出初でぞめがあった時、梯子乗はしごのりの名人が、日本橋の上で命がけの大離れわざを演じ、江戸っ子のきもっ玉を冷やさせたという例もあり、十七娘が逆立ちして日本橋を渡るのも