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桷
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たるき
ふりがな文庫
“
桷
(
たるき
)” の例文
しかも大蛇は何匹となく、或は
梁
(
はり
)
に巻きついたり、或は
桷
(
たるき
)
を伝はつたり、或は又床にとぐろを巻いたり、室一ぱいに気味悪く、
蠢
(
うごめ
)
き合つてゐるのであつた。
老いたる素戔嗚尊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
穀物を
碾
(
ひ
)
く臼は手で廻すのだが、余程の腕力を必要とする。一端を臼石の中心の真上の
桷
(
たるき
)
に結びつけた棒が上から来ていて、その下端は臼の端に着いている。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
焚火で
燻
(
くすぶ
)
った天井の大
桷
(
たるき
)
からは籾俵が吊下っていた。黙って焔をふく焚火を眺めている者達の、大きく重なり合った影法師が板敷を這い、板戸の上で揺れながら延びたり縮んだりする。
伸子
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
わたしは
桷
(
たるき
)
のあいだと開いている
天井窓
(
てんじょうまど
)
から、そのうす気味悪い小屋の中をのぞいてみました。七面鳥が
梁
(
はり
)
の上で
眠
(
ねむ
)
っていました。
鞍
(
くら
)
はからっぽの
秣桶
(
まぐさおけ
)
の中に入れて、休まされていました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
居酒屋の亭主は又ズツクを重ねた上に横になつて眼を光らせながら、いがみあふ酔たんぼを見張つてゐるのである。バルキスは塩魚が天井の
桷
(
たるき
)
からぶら下つてゐるのを見て、連れにかう云つた。
バルタザアル
(新字旧仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
▼ もっと見る
それは髪を
括
(
くく
)
りつけた、三本の
桷
(
たるき
)
が三本とも一時にひしげ飛んだ響であつた。しかし素戔嗚は耳にもかけず、まづ右手をさし伸べて、太い
天
(
あめ
)
の
鹿児弓
(
かごゆみ
)
を取つた。
老いたる素戔嗚尊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
東屋
(
あずまや
)
の
桷
(
たるき
)
、縁側の手摺、笊、花生け、雨樋から
撥釣瓶
(
はねつるべ
)
にいたる迄、いずれも竹で出来ている。家内ではある種の工作物を形づくり、台所ではある種の器具となる。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
旅人達が休み場として用いる無住の小舎で、私は初めて羽目や
桷
(
たるき
)
に筆で日本文字の署名をしたのを見た。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
のみならずふと気がついて見ると、彼の長い髪は三つに分けて、天井の
桷
(
たるき
)
に
括
(
くく
)
りつけてあつた。
老いたる素戔嗚尊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“桷(ズミ)”の解説
ズミ(酸実・桷・棠梨、学名: Malus toringo)は、バラ科リンゴ属の1種である。リンゴに近縁な野生種である。
(出典:Wikipedia)
桷
漢検1級
部首:⽊
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