平次の舌は次第に冷靜に事件の核心に觸れて行きますが、身體は反對にすつかり醉拂つて、他愛もなくフラリフラリと搖れるのでした。
「大学は、つづけておやりになるつもりですか?」まさに、核心をついた質問だった。僕の悩みも、それなんだ。手きびしいと思った。
それが、神眼で指すようにいつもキッパリと謎の核心をつかむ。——それくらいであるから塙江漢の名声は、まだ少しも落ちてはいない。
核心にとびこんでいく心臓人種のアメリカ人のことなれば、嬢も氏も、こうなっては燻製屋の仮面をさらりとかなぐり捨て、ルーズベルトの特使でござると名乗りあげて