核心かくしん)” の例文
平次の舌は次第に冷靜に事件の核心かくしんに觸れて行きますが、身體は反對にすつかり醉拂つて、他愛もなくフラリフラリと搖れるのでした。
「大学は、つづけておやりになるつもりですか?」まさに、核心かくしんをついた質問だった。僕の悩みも、それなんだ。手きびしいと思った。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
それが、神眼で指すようにいつもキッパリと謎の核心かくしんをつかむ。——それくらいであるから塙江漢の名声は、まだ少しも落ちてはいない。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは核心かくしんに、から外皮ぐわいひを添へることに過ぎないでせう。それらには、彼はなんの用もないのです。その必要以外のものを、私は取つて置くだけのことですわ。
核心かくしんにとびこんでいく心臓人種のアメリカ人のことなれば、嬢も氏も、こうなっては燻製屋の仮面をさらりとかなぐり捨て、ルーズベルトの特使でござると名乗りあげて
だが、何にも増して孔子の天才の核心かくしんたるものは何かといえば、「それは」と子貢が言う。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
これは調和の核心かくしん萬法ばんぱふの根を誘ふなる。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
とはなる愛の核心かくしんたる
八五郎はつばを吐きました。まさに一言もない姿です。平次はそんな事に構はず、相模屋の中に入つて、いきなり事件の核心かくしんに觸れて行きます。
死を賭して、敵の本陣へ近づくしか、敵の核心かくしんを知る道はなかった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
早いところその核心かくしん摘出てきしゅつして、犯人を検挙せにゃいかん
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と平次、さり氣ないうちにも、次第に問題の核心かくしんに觸れて行きます。
平次はいきなり事件の核心かくしんに話を持つてゆきました。
平次の問ひは要領よく事件の核心かくしんに觸れて行きます。
平次の言葉は直ちに問題の核心かくしんに觸れて行きます。
平次の説明は次第に事件の核心かくしんに觸れて行きます。
平次の問ひはヒタヒタと核心かくしんに迫つて行きます。
平次の問ひは次第に核心かくしんに觸れて行きます。
平次の問ひは次第に核心かくしんに觸れて行きます。
平次はいきなり問題の核心かくしんに飛込みます。
平次の問ひはいきなり核心かくしんに飛込みます。
平次はいきなり、核心かくしんに飛込みました。
平次の問は次第に核心かくしんにふれます。
平次の問ひは核心かくしんに觸れます。