板挾いたばさみ)” の例文
新字:板挟
に母は自ら言へりし如く、板挾いたばさみの難局に立てるなれば、ひたすら事あらせじと、誠の一図に直道をさとすなりき。彼は涙の催すにへずして、鼻目鏡はなめがねを取捨てて目を推拭おしぬぐひつつ猶むせびゐたりしが
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)