“松女”の読み方と例文
読み方割合
まつじょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祖父そふにつきはなされた松女まつじょ祖母そぼにまつわって祖母そぼにしかられ、しくしくべそをかいて母のこしにまつわるのである。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
その主馬之進の妻の松女まつじょとの顔で、その三人はとうに腰かけ、卓の上の蝋燭の燈の下で、渦のように廻っている淀屋の独楽を、睨むようにして見守っていた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それは甲州街道で、このがんりきの百が男装した松女まつじょのあとを、つけつ廻しつしていた時に、よそながら守護したり、取って押えたりして、お松を救い出したのはこの人であります。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)