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松坂木綿
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まつざかもめん
ふりがな文庫
“
松坂木綿
(
まつざかもめん
)” の例文
松坂木綿
(
まつざかもめん
)
の、唯のお仕着せ、やゝ小柄で元服したばかりの、青々とした額、いかにも
爽
(
さわ
)
やかな感じのする青年です。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
松坂木綿
(
まつざかもめん
)
のよれよれになったやつへ煮しめたような豆しぼりというやくざな
風体
(
なり
)
をしているのだから、女が面くらったのもあたりまえで、立て膝のまま
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ひょろ松と顎十郎が、踏みこんで行くと、伏鐘重三郎は、
松坂木綿
(
まつざかもめん
)
の着物に
屑糸織
(
くずいとおり
)
の
角帯
(
かくおび
)
という、ひどく実直な身なりで長火鉢に鯨鍋をかけ、妾のお沢と一杯
飲
(
や
)
っていた。
顎十郎捕物帳:19 両国の大鯨
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ちょうど
此家
(
ここ
)
の裏口、垂を上げると、中から出たのは、先刻の
松坂木綿
(
まつざかもめん
)
らしい粗末な綿入れを着た娘とは似も付かぬ、
縮緬
(
ちりめん
)
の
白無垢
(
しろむく
)
を着て、帯まで白いのを締めた、
鷺娘
(
さぎむすめ
)
のような
銭形平次捕物控:021 雪の精
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お仕着せの
松坂木綿
(
まつざかもめん
)
の
袷
(
あはせ
)
、紺の前掛が油染みて、伸び切つた手足のヌツと出るのも淺ましい姿ですが、その代り八五郎に頼まれれば、板敷の縁側に默つて一刻も坐つて居ようと言つた人柄です。
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
松
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
坂
常用漢字
小3
部首:⼟
7画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
綿
常用漢字
小5
部首:⽷
14画
“松坂”で始まる語句
松坂屋
松坂縞
松坂町