“まつざかもめん”の漢字の書き方と例文
語句割合
松坂木綿100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうど此家ここの裏口、垂を上げると、中から出たのは、先刻の松坂木綿まつざかもめんらしい粗末な綿入れを着た娘とは似も付かぬ、縮緬ちりめん白無垢しろむくを着て、帯まで白いのを締めた、鷺娘さぎむすめのような
お仕着せの松坂木綿まつざかもめんあはせ、紺の前掛が油染みて、伸び切つた手足のヌツと出るのも淺ましい姿ですが、その代り八五郎に頼まれれば、板敷の縁側に默つて一刻も坐つて居ようと言つた人柄です。