“来人(きて)” の例文
長「だって私(わっち)のような貧乏人の処(とけ)えは来人(きて)がございません、来てくれるような奴は碌なのではございませんから」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
自家と対等、或いはそれ以上のところからさえ、町家なら、養子の来人(きて)は降るようにある。何しろ江戸一の美女に二十五万両の身代が随(つ)いているのである。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
……これでは後世、足利家に男子のない場合は、三百諸侯から養子の来人(きて)もあるまいから、断絶になる。そんな時には、必ず水戸家の男子一名を遣(や)るがよい、と
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)