村端むらはず)” の例文
一同は春日重蔵の舎弟の若先生と聞いて、俄かに敬意を表して、高島十太夫と儀助を先頭にして、村端むらはずれまで新九郎の壮図を見送って行った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時は三月で、まだ余寒がきびしく、ぶるぶる震えながら鹿沼在を出かけましたが、村端むらはずれに人力車屋くるまやが四、五人焚火たきびをして客待ちをしております。
もうそこは、村端むらはずれの土橋だった。
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)