本朝ほんちょう)” の例文
ああなんという見事さ、それこそ、本朝ほんちょう諸葛亮しょかつりょう孫呉そんごかといわれた甲州流の軍学家ぐんがくか小幡景憲こばたかげのり軍配ぐんばいぶりとそッくりそのまま。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(二)「農家義人伝」、「本朝ほんちょう姑妄聴こもうちょう」(著者不明)等によれば、伝吉の剣法けんぽうを学んだ師匠は平井左門ひらいさもんと云う浪人ろうにんである。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
琵琶湖びわこのなかにひとつの島がある。本朝ほんちょう奇景きけいのうちに数えられている竹生島ちくぶしま
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そもそも本朝ほんちょうこまつぶりの初まりは、行成大納言ゆきなりだいなごん、小松のめいのこまつぶりに紫濃むらごの糸をお添えして、禁廷様きんていさまのなんの宮とやら何のおひい様とやらのご覧と御感にあずかったのが発祥とかや。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老人は、ここで本朝ほんちょう最初の蘭医らんい施療所せりょうじょをやろうという思い立ちらしい。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)