“末勢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まっせい66.7%
ばっせい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これまさに強弩きょうど末勢まっせい。——加うるにその水軍は、北国そだちの水上不熟練の勢が大部分です。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日本のみではない、世界史上の第一流の政治家ではあるが——さりとはその末勢まっせいの哀れさ。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
吾輩は主人の大事件を写したので、そんな人の大事件をしるしたのではない。尻が切れて強弩きょうど末勢ばっせいだなどと悪口するものがあるなら、これが主人の特色である事を記憶して貰いたい。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)