木質もくしつ)” の例文
しも越後に遊びし時、杉田村小野佐五右エ門が家にてかの船の木にて作りたる硯箱を見しに、木質もくしつ漢産かんさんともおもはれき。上古漂流の夷船いせんにやあらん。
矢は如何なる物のうちに入れおききしかつまびらかならざれど、獸皮じゆうひ或は木質もくしつを以て作りたる一種の矢筒やづつりしは疑無うたがいなからん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
しも越後に遊びし時、杉田村小野佐五右エ門が家にてかの船の木にて作りたる硯箱を見しに、木質もくしつ漢産かんさんともおもはれき。上古漂流の夷船いせんにやあらん。
もとより確言する能はざれど、現存げんぞん石器時代人民せききじだいじんみんの所爲を以て推す時は、是等は石器の用は食料しよくれうの肉を切り、木質もくしつを削り、人獸をきづつくるに在りしと思はる。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)