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木曾谷
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きそだに
ふりがな文庫
“
木曾谷
(
きそだに
)” の例文
馬籠の本陣親子が
尾張
(
おわり
)
藩主に特別の好意を寄せていたのは、ただあの殿様が
木曾谷
(
きそだに
)
や尾張地方の大領主であるというばかりではない。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
西南の日あたりを受けた傾斜の多い馬籠の地勢には竹林を見るが、
木曾谷
(
きそだに
)
の奥にはその竹すら生長しないところさえもある。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
八月も半ばになりますと、つばめは
木曾谷
(
きそだに
)
の空を帰って行きます。姉の家の
門口
(
かどぐち
)
へもつばめはあいさつに来て
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
例の
木曾谷
(
きそだに
)
の山林事件もそのころになれば一段落を告げるであろうし、半蔵のからだもいくらかひまになろうとは、春以来おまんやお民の言い合わせていたことである。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
あの土蔵の二階は全部が
書物庫
(
しょもつぐら
)
で、
木曾谷
(
きそだに
)
の歴史を語る古文書や、じじののこした写本や、父が一生かかって集めておいた和書漢書の類はことごとく失われたのですから。
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
この父に言わせると、中津川あたりと馬籠とでは、同じ
尾州
(
びしゅう
)
領でも土地の事情が違う。
木曾谷
(
きそだに
)
三十三か村には福島の役人の目が絶えず光っていることを忘れてはならない。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
木曾谷
(
きそだに
)
、
下
(
しも
)
四宿の宿役人としては、しかしただそれだけでは済まされなかった。彼らは一度は恐縮し、一度は当惑した。多年の経験が教えるように、この街道の輸送に役立つ
御伝馬
(
おてんま
)
には限りがある。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“木曾谷(木曽谷)”の解説
木曽谷(木曾谷、きそだに)とは、木曽川上流の流域を表す名称である。木曽川の浸食により形成されたV字谷状地形が延長約60kmにわたっており、その主線はおおむね北北東から南南西の方角に沿う。東南方面には木曽山脈(中央アルプス)が、西北方面には御嶽山系がある。現在の長野県南西部が主な地域である。地形的には鳥居峠以南の木曽川上流の流域をさすが、歴史的には木曽路をさすことがある。木曽谷、木曾谷の表記については木曽を参照。
(出典:Wikipedia)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
曾
部首:⽈
12画
谷
常用漢字
小2
部首:⾕
7画
“木曾”で始まる語句
木曾
木曾路
木曾川
木曾街道
木曾福島
木曾駒
木曾義仲
木曾風
木曾馬
木曾殿