ろう)” の例文
御座ぎょざのあたりは、談笑にわいていた。たれの声よりも後醍醐のお声が高い。ろうとして、おもての方へまであきらかにお声とわかるほどだった。
低いが、ろうとして洩るるおくちずさみをきいて、藤房もすぐこうんだ。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)