曾祖母そうそぼ)” の例文
新字:曽祖母
サラ、レベッカ、ユディット、及び己がとがをいたみて我を憐みたまへといへるその歌人うたびと曾祖母そうそぼたりし女が 一〇—一二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あるいはまた曾祖母そうそぼの使い慣れたのを大切に持ち伝えたものであったかもしれないのである。
糸車 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
二二 佐々木氏の曾祖母そうそぼ年よりて死去せし時、かんに取りおさめ親族の者集まりきてその夜は一同座敷にて寝たり。死者の娘にて乱心のため離縁せられたる婦人もまたその中にありき。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
佐々木氏の曾祖母そうそぼおさなかりしころ友だちと庭にて遊びてありしに、三本ばかりある胡桃くるみの木の間より、真赤まっかなる顔したる男の子の顔見えたり。これは川童なりしとなり。今もその胡桃大木にてあり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)